日本の消費税負担はヨーロッパと変わらない 日本は消費税が安い国だと言われる。確かに、消費税が3%や5%だった時代はそうかもしれない。だが、2014年に8%へと引き上げられ、更に10%まで増税するとなるとさすがに「消費税が安い国」とは言えないはずだ。 …
「官民格差」が広がった理由 国会で消費税増税の議論になると「消費税を引き上げる前に、徹底した無駄の削減を行うべき」と主張する者が少なくない。自民党の一部や、民進党・おおさか維新の会の議員が特に当てはまるだろう。 「無駄の削減」として必ず槍玉…
国際調査が明らかにした日本の自己責任論 日本は貧困問題に対して最も「自己責任論」が強い国として知られている。 アメリカのピュー研究所が2007年、47カ国を対象に行った調査によれば、日本は『国や政府が自力で生活できない人を助けてあげるべきか?』の…
法人税を減税しても国民が損するだけ 安倍政権は消費税10%への引き上げを2017年4月から2019年10月に延期することを決定したが、今年度の法人税減税(基本税率23.9%→23.4%、実効税率32.11%→29.97%)に加え、2018年度から更に法人税を引き下げようとして…
消費税は公平な税金ではない 一般的に、消費税は景気に左右せず、子供からお年寄りまでお金を使う人全員が負担する公平な間接税だと説明される。 しかし、それは裏を返せば、所得や売上に関係なく、お金を持っている人も持っていない人も、消費に対して同じ…
国の借金とは、「政府の負債」である テレビや新聞などの大手メディアが消費税増税を煽る際に、必ずと言っていいほど取り上げるのがこの「国の借金問題」である。財務省は、2015年6月末の時点で、国債や借入金、政府短期証券を合わせた「国の借金」の残高が…
中曽根内閣の「嘘つき売上税」 大平の次に、消費税を導入しようとしたのは中曽根内閣である。中曽根は1986年7月の衆参同日選挙で、「国民や自民党員が反対する大型間接税はやらない。この顔が嘘をつく顔に見えますか?」と強気な発言をしていた。 ところが、…
消費税の世界史 消費税引き上げを批判する前に、日本で消費税が導入されるまでの経緯について詳しく述べたい。消費税は、もともと「大型間接税」や「付加価値税」と言われ、歴史を遡ると約2000年前のローマ帝国で、初代皇帝のアウグストゥスが全ての商人に対…
消費税は、私たちが生活している中で最も身近な税金だ。しかし、消費税はあまりにも身近すぎて、どのような税金なのか却って分かりにくくなっている部分もある。 私は1991年生まれで、消費税の存在しなかった時代を知らず、物心つく前(1997年)には既に消費…